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Galerie Nagel Draxlerにて三嶋章義の個展 “SASSURU (察する)” が開催されました

  • Jan 31, 2014
  • FUGAHUM

Galerie Nagel Draxler(ベルリン)にて三嶋章義の個展 “SASSURU (察する)” が開催されました。

三嶋章義 個展 “SASSURU (察する)”
2014年1月11日(土) – 1月25日(土)
Galerie Nagel Draxler、ベルリン(ドイツ)
オープニングレセプション:2014年1月11日(土)19:00 – 22:00
http://nagel-draxler.de/

この展示より三嶋はNAGEL DRAXLERギャラリーに所属 となり、ドイツでの発表はも引き続き行っていきます

 

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PRESSETEXT
察する利休というお茶の家元のお茶会では、客は四季の掛け軸と活け花が調和的に据えられた小さな部屋へ招待された。掛け軸や花は目立ち過ぎてはいけない。なぜなら一つ一つの要素は室内に四季をうつす自然だからだ。これらの仕掛けは客人を歓待する主人の心を表している。主人は彼の客がそれらのさりげない小さな自然の背後に隠されたもてなしの心を読む訓練ができているのを知っているので、そこでは褒め言葉などの会話は行われない。このようなある種有機的な相互理解の仕方、又言葉のない対話を”察する”といい、日本の日常生活のそこここに見られる。
これと似たようなやりかたで陶芸家は火加減や灰、気流などによって偶然現れたひとつひとつの個性のある現象を自分の作品に発見し、理解する。自作との対話で作者は小さなディテールを読み、それが彼の作品の魅力(美だけでなく、ユーモアやおもしろさ)となる。
このように三嶋も彼の作品に対峙する。何層にも重ねられた表面を研磨する際、偶然が大きな役割を果たす。その時彼は絵画を何度も発見し理解する。応えとして彼は研磨作業を進め、この繰り返しのプロセスのはてに、絵画は作者を発見する。